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ビビる
先日、ようようと二人で出かけた時、いつものように「のどかわいた」と言うので、「だったら走って帰ってジュース飲もう!」と誘ってみたけれど、案の定その手には乗って来ず、「じゅんちゃんずっとまえに、がんばったらなんかこうたろっていってたやんか〜」と身に覚えのない事を言われ、あーだこーだと言っているうちに結局飲み物を買うことになりました。
お店に入って「ようようの好きなのどれでもえらんでええ?」としおらしく言うので「どうぞ」と言いながら何を選ぶのか見ていると「これがのみたかってん!」と手にしたのは「オロナミンC」。「ええ!そんなん飲んだことあんの??」と驚く私をみて「じゅんちゃんのんだことないの?」と不思議そうに言われました。
実は私、子どもの頃からこの類のものが苦手で、例えばバスクリンの蛍光緑だか黄色だかのお湯をいとこの家で初めて見た時にこのお湯で顔や体を洗うのか!?とおののいたのを鮮明に覚えていますし、受験の時に恵子さんが「これでも飲んで見たら?」と滋養強壮剤を買ってきた時も得体の知れない液体にビビってとてもじゃないけれど、飲み干すことが出来なかったのです。どうやら私は自分の経験上何味か表現のしようのないものだったり、普段の生活にはありえない色のものだったり、匂いのものに警戒心を抱くタイプ。それが世間一般にはいい匂いだったり、体に良いものとされていても受け入れ難い。
親が「よくない」「好きじゃない」という理由で子どもの好みや趣向は少なからず影響されるものだと思うのですが、それが良いことなのかはよくわかりません。なので「オロナミンC」を軽々と飲み干すようようを見て、どこか頼もしく少し誇らしい気持ちになったのでした。