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コッコさんたち
ある夜、横で寝ているセツが珍しく「せっちゃんもいきたい!」と寝言を言いました。寝ている人に話しかけるのは良くないと聞きますが、どんな夢を見ているのか気になって「どこに行きたいの?」と聞いてみると「コッコアトリエ」とはっきりと教えてくれました。朝になってその話をしても本人は「え?そうなん?」と全く覚えていないような風でしたが、きっとコッコアトリエの夢を見ていたのだと思いました。
コッコアトリエはようようとセツが通う絵画造形教室のこと。素敵な魔女のようなおばさまたちが運営しているファンキーな教室です。常々芸術とはいい出会い方をしたいし、子どもたちにもしてほしいと思っているのですが、なかなか出来ることではないと思うのです。けれどコッコでは「驚き」を持っていつも何かに取り組んでいるので、とても楽しそうで私が通いたいくらい。
学ぶということは人と人が出会うことだと思います。どんないい学校や素晴らしいシステムがあったって、それを伝える人に魅力がなければちっとも伝わらないし面白くないと思います。先生と生徒という緊張感は大切だけれど驚きや喜び、迷いなどは時として素の人と人の付き合いの中から生まれたりするのではないかな。
コッコは子どもたちにとって面白い大人が、子ども以上に面白がっている愉快な場所なんじゃないかな。だからセツの夢にまで出てくるんだろうな。
写真はセツの作品。ずっと動物だと思っていたら、先日「カブトムシ」だと言うことが判明。
