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  • Jun

心で


  少し前のこと、国語の宿題の音読に苦しんでいたようよう。その頃の課題は『スーホの白い馬』でした。今まで課題で出されていたのは「詩」だったり比較的短い読み物だったりしたので、ようようの小学校生活史上ダントツに長い読み物だったのです。

 「2回読むで明日は読まんでもいい?」と言った日は最初から最後までを2回読むのではなく、同じ行を2回ずつ読むという荒技に出て「そんなん意味ないやろ!」と私に止められたりしたり、むちゃくちゃ早口で読んで叱られたりしていたある日、「読むでな」と言って何も聞こえてこないので、「聞こえやんけど、読んどんの??」と尋ねると「しんけんに読んでる!心で読んでるんや」と言うものだから思わず笑ってしまいました。「そんなんあかんやろ〜」と言うと真顔で「心で読んだらあかんの?」と尋ねられ、思わず「ええよ」と言いそうになりました。それにしても「心で読む」とはなんと良い言葉でしょうか!音読をどうしてやらなあかんのかも説明できない身としては、その物語を感じてくれたらそれでいいと思ってしまいました。


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